喪主になる人が知っておくべき!通夜・告別式での挨拶の例文と基本マナー

通夜や告別式で喪主の挨拶を任されると、「何を話せばよいのか」、「失礼な言葉遣いはないか」と不安になるものです。
通夜・告別式・出棺・精進落としで使える挨拶例文と、忌み言葉、服装、所作の基本マナーを整理し、当日落ち着いて感謝を伝えるための要点をわかりやすく解説します。
1. 役割と心構えを整理し、葬儀当日の不安を減らす
通夜や告別式で喪主の挨拶を任されると、「何を話せばよいのか」、「失礼な言葉を使ってしまわないか」と不安になる方は少なくありません。
大切なのは、立派な言葉で話すことではなく、参列してくださった方へ感謝を伝え、故人に代わって礼を尽くすことです。
喪主の挨拶は、葬儀全体の中で参列者に向けて気持ちを伝える大切な場面です。
通夜では弔問へのお礼を、告別式では葬儀に参列していただいたことへの感謝や、今後の支援へのお願いを述べるのが一般的です。
まずは喪主としての役割と心構えを押さえておくことで、当日も落ち着いて言葉を述べやすくなります。
1.1 喪主の挨拶は参列への感謝を伝える大切な役割
喪主の挨拶で最も大切なのは、参列者や弔問客に対する感謝を言葉にすることです。
通夜や告別式には、故人との別れを惜しみ、多忙な中で足を運んでくださる方がいます。
その気持ちに対して、喪主が遺族を代表してお礼を述べることが挨拶の中心になります。
喪主の挨拶は、上手に話すための場ではなく、故人に代わって感謝を伝える場です。
そのため、難しい表現を無理に使う必要はありません。
「本日はご多用のところご参列いただき、誠にありがとうございます」といった基本の言葉を、ゆっくり丁寧に伝えるだけでも十分に気持ちは届きます。
| 場面 | 挨拶で伝える主な内容 | 意識したいこと |
|---|---|---|
| 通夜 | 弔問へのお礼、生前の厚誼への感謝、翌日の告別式の案内 | 長くなりすぎず、落ち着いた口調で簡潔に伝える |
| 告別式 | 参列へのお礼、故人への厚情への感謝、今後の支援のお願い | 遺族を代表する立場として丁寧に礼を述べる |
| 出棺前 | 最後のお見送りへの感謝、故人との関わりへのお礼 | 感情がこみ上げても、短い言葉で無理なく伝える |
挨拶の内容は、地域や宗教、葬儀の形式によって多少異なる場合があります。
家族葬や一日葬など、参列者が限られる葬儀では、かしこまりすぎず、故人との関係性に合わせた自然な言葉を選ぶことも大切です。
1.2 挨拶では故人との関係や生前の厚誼に触れる
喪主の挨拶では、参列への感謝に加えて、故人が生前に受けた厚情へのお礼を述べます。
たとえば、故人の友人、職場関係者、近隣の方、親族などに向けて「生前は格別のご厚誼を賜りましたこと、心より御礼申し上げます」と伝えると、葬儀の場にふさわしい丁寧な表現になります。
また、必要に応じて故人との関係や人柄に少し触れると、参列者にとっても心に残る挨拶になります。
ただし、長い思い出話や詳細な経歴紹介になりすぎると、挨拶全体がまとまりにくくなります。
通夜や告別式の挨拶では、故人の人柄を一言添える程度にとどめるとよいでしょう。
故人について話すときは、参列者が故人を偲びやすいように、穏やかで前向きな表現を選ぶことが大切です。
たとえば、「皆様に支えられ、穏やかな日々を過ごすことができました」、「多くの方に親しくしていただき、本人も大変幸せだったことと存じます」といった言葉は、感謝の気持ちを自然に伝えられます。
1.3 原稿を用意しても問題ない理由と読み方のマナー
喪主の挨拶は、原稿を用意して読み上げても失礼にはあたりません。
葬儀当日は、悲しみや緊張で言葉が出てこなくなることもあります。
あらかじめ挨拶文を準備しておけば、伝えるべき感謝の言葉を落ち着いて述べることができます。
原稿を読む際は、紙ばかりを見続けるのではなく、ところどころで参列者へ目線を向けると丁寧な印象になります。
声は大きすぎる必要はありませんが、後方の方にも届くように、ゆっくりと区切りながら話すことを意識しましょう。
また、挨拶文は長く作り込みすぎないことも大切です。
通夜や告別式の場では、参列者も故人を偲ぶ気持ちで集まっています。
喪主の挨拶は、短くても心がこもっていれば十分です。
目安としては、1分から3分程度で収まる分量にすると、聞き手にも負担が少なくなります。
原稿を持つことは不安を減らすための準備であり、喪主として誠実に挨拶をするための大切な工夫です。
無理に暗記しようとせず、感謝の言葉を丁寧に届けることを第一に考えましょう。
2. 通夜の挨拶例文を場面別に確認し、弔問客や親族へ感謝の気持ちを簡潔かつ丁寧に伝える

通夜の挨拶では、弔問に来てくださった方々へ感謝を伝えることが最も大切です。
深い悲しみの中で長く話そうとすると、言葉に詰まってしまうこともあります。
そのため、無理に立派な言葉を並べるよりも、参列へのお礼、故人が生前受けた厚情への感謝、今後のお願いを簡潔に伝えることを意識しましょう。
通夜の挨拶は、通夜式の終了後、通夜振る舞いへの案内、家族葬で親しい方だけに向けて話す場面などで内容が少し変わります。
ここでは、喪主がそのまま使いやすい例文を場面別に紹介します。
2.1 通夜終了後に使える喪主の挨拶例文
通夜式が終わった後の挨拶では、弔問客に対して足を運んでいただいたことへのお礼を述べます。
あわせて、故人が生前お世話になったことへの感謝を伝えると、落ち着いた印象の挨拶になります。
長く話す必要はありません。
目安としては1分程度で、参列者が聞き取りやすい速さで述べるとよいでしょう。
2.1.1 一般的な通夜終了後の挨拶例文
本日はお忙しい中、亡き父、〇〇の通夜にご参列いただき、誠にありがとうございます。
生前は皆さまより温かいご厚情を賜り、故人も大変ありがたく思っていたことと存じます。
家族一同、心より御礼申し上げます。
なお、明日の告別式は午前〇時より、こちらの式場にて執り行う予定でございます。
ご都合がよろしければ、ご会葬いただけますと幸いです。
本日は誠にありがとうございました。
2.1.2 急逝した場合の通夜終了後の挨拶例文
本日はご多用のところ、亡き夫、〇〇の通夜にお越しいただき、誠にありがとうございます。
突然のことで、私ども家族もまだ気持ちの整理がつかない状況ではございますが、皆さまにお見送りいただき、故人も心強く感じていることと存じます。
生前に賜りましたご厚情に、家族一同、深く感謝申し上げます。
明日の告別式は午前〇時より執り行います。本日は誠にありがとうございました。
2.1.3 高齢で亡くなった場合の通夜終了後の挨拶例文
本日はお足元の悪い中、亡き母、〇〇の通夜にご参列いただき、誠にありがとうございます。
母は享年〇歳にて、静かに人生の幕を閉じました。生前は皆さまに支えていただき、穏やかな日々を過ごすことができました。
これまでのご厚情に、家族一同、心より御礼申し上げます。
明日の告別式は午前〇時より執り行います。何卒よろしくお願い申し上げます。
| 伝える内容 | 挨拶に入れたい言葉 | 注意点 |
|---|---|---|
| 参列へのお礼 | 本日はご参列いただき、誠にありがとうございます | 最初に必ず感謝を伝える |
| 生前の厚情への感謝 | 生前は温かいご厚情を賜りました | 故人と参列者の関係に配慮する |
| 告別式の案内 | 明日の告別式は午前〇時より執り行います | 時間や場所を確認してから伝える |
| 結びの言葉 | 本日は誠にありがとうございました | 簡潔に締める |
2.2 通夜振る舞いへ案内するときの挨拶例文
通夜振る舞いは、弔問客への感謝を表すとともに、故人を偲ぶための席です。
案内の挨拶では、長く引き止めるような言い方は避け、「お時間の許す方はお立ち寄りください」と控えめに伝えることが大切です。
地域や葬儀の形式によっては、通夜振る舞いを行わない場合もあります。
行う場合は、式場スタッフや葬儀社と案内の流れを確認しておくと安心です。
2.2.1 通夜振る舞いへ案内する挨拶例文
本日はお忙しい中、亡き〇〇の通夜にご参列いただき、誠にありがとうございました。
ささやかではございますが、別室に通夜振る舞いの席を用意しております。
お時間の許す方は、故人を偲びながらお過ごしいただければ幸いです。
本日は誠にありがとうございます。
2.2.2 短く案内したい場合の挨拶例文
本日はご多用のところ、通夜にお越しいただき、誠にありがとうございました。
別室にて、ささやかな席を用意しております。
お時間のございます方は、どうぞお立ち寄りください。
本日は誠にありがとうございました。
2.2.3 通夜振る舞いを行わない場合の挨拶例文
本日はお忙しい中、亡き〇〇の通夜にご参列いただき、誠にありがとうございました。
本来であれば、皆さまと故人を偲ぶ席を設けるところではございますが、本日はこれにて閉式とさせていただきます。
生前のご厚情に、家族一同、心より感謝申し上げます。
本日は誠にありがとうございました。
| 場面 | 適した表現 | 避けたい表現 |
|---|---|---|
| 通夜振る舞いへ案内する場合 | お時間の許す方はお立ち寄りください | 必ずご参加ください |
| 短時間で済ませたい場合 | ささやかな席を用意しております | 盛大な席を用意しました |
| 通夜振る舞いを行わない場合 | 本日はこれにて閉式とさせていただきます | 何も用意しておりません |
2.3 参列者が少ない家族葬での通夜挨拶例文
家族葬の通夜では、参列者が親族やごく親しい知人に限られるため、一般葬よりもやわらかい言葉で挨拶しても問題ありません。
ただし、身内だけの場であっても、喪主として感謝を伝える姿勢は大切です。
家族葬では、形式的な言葉よりも、故人らしさや参列者への感謝が伝わる言葉を選ぶとよいでしょう。
親しい間柄であっても、挨拶の基本は「来ていただいたお礼」と「支えていただいた感謝」です。
2.3.1 家族葬で親族へ向けた通夜挨拶例文
本日はお忙しい中、〇〇の通夜に集まっていただき、ありがとうございます。
家族だけで静かに見送りたいという思いから、このような形で通夜を執り行うことといたしました。
皆さまに温かく見守っていただき、故人も安心していることと思います。
これまで〇〇を支えていただき、本当にありがとうございました。
明日もどうぞよろしくお願いいたします。
2.3.2 親しい友人が参列している場合の通夜挨拶例文
本日はご多用の中、〇〇の通夜にお越しいただき、誠にありがとうございます。
故人は生前、皆さまと過ごす時間をとても大切にしておりました。
本日こうしてお見送りに来ていただけたことを、きっと喜んでいることと思います。
これまで故人に寄せていただいた温かいお気持ちに、家族一同、心より感謝申し上げます。
本日は誠にありがとうございました。
2.3.3 家族葬で通夜振る舞いを案内する場合の例文
本日は〇〇のためにお集まりいただき、ありがとうございます。
ささやかではございますが、別室に席を用意しております。
お時間の許す範囲で、故人の思い出を語りながらお過ごしいただければ幸いです。
本日は本当にありがとうございました。
| 家族葬の挨拶で意識する点 | 具体的な言い方 |
|---|---|
| 親族だけの場合 | 本日は集まっていただき、ありがとうございます |
| 親しい友人がいる場合 | 故人は皆さまと過ごす時間を大切にしておりました |
| 静かに見送りたい場合 | 家族だけで静かに見送りたいという思いから |
| 感謝を締めに入れる場合 | これまで支えていただき、本当にありがとうございました |
通夜の挨拶は、完璧に話すことよりも、弔問客への感謝が伝わることが大切です。
言葉に詰まることが不安な場合は、事前に原稿を用意し、落ち着いて読み上げても失礼にはあたりません。
無理に長く話そうとせず、故人を偲んでくださる方々へ、喪主として丁寧にお礼を伝えましょう。
3. 葬儀や出棺や会食の場面で落ち着いて言葉を述べる

告別式では、式の終了時、出棺前、精進落としや会食の場面など、喪主が挨拶をする機会があります。
深い悲しみの中で言葉を述べるのは簡単ではありませんが、挨拶で大切なのは立派な言葉を並べることではなく、参列してくださった方へ感謝を伝えることです。
あらかじめ例文を確認し、自分の状況に合う言葉へ少し整えておくと、当日も落ち着いて話しやすくなります。
告別式の挨拶は、長く話すよりも「参列へのお礼」、「故人への生前の厚誼」、「今後のお付き合いのお願い」を簡潔に伝えることが基本です。
| 場面 | 挨拶で伝える主な内容 | 目安 |
|---|---|---|
| 告別式終了時 | 参列へのお礼、故人が受けた厚情への感謝 | 1分程度 |
| 出棺前 | 最後のお見送りへの感謝、遺族としての挨拶 | 1分から2分程度 |
| 精進落とし・会食 | 葬儀が無事に終わったことへのお礼、会食の案内、締めの言葉 | 30秒から1分程度 |
3.1 告別式終了時に使える喪主の挨拶例文
告別式終了時の挨拶では、まず参列してくださったことへの感謝を述べます。
そのうえで、故人が生前に受けた厚情に触れ、遺族としてのお礼を伝えると自然な流れになります。
次の例文は、一般的な告別式で使いやすい内容です。故人との関係や名前、参列者との関係に合わせて調整してください。
本日はご多用のところ、亡き父、〇〇の告別式にご参列いただき、誠にありがとうございました。
生前は皆様より格別のご厚情を賜り、父も大変ありがたく思っていたことと存じます。
遺族を代表いたしまして、心より御礼申し上げます。
未熟な私どもではございますが、今後とも故人同様、変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。
本日は誠にありがとうございました。
告別式終了時の挨拶では、故人の人柄や思い出を少し添えても構いません。
ただし、式の進行があるため、長くなりすぎないよう注意しましょう。
悲しみで言葉に詰まってしまっても失礼にはあたりません。無理に言葉を飾らず、感謝の気持ちを一言ずつ丁寧に伝えることが大切です。
3.1.1 短く済ませたい場合の例文
本日はご多用の中、亡き母、〇〇の告別式にご参列いただき、誠にありがとうございました。
生前に賜りましたご厚情に、遺族一同、心より感謝申し上げます。
今後とも変わらぬお付き合いを賜りますようお願い申し上げます。本日はありがとうございました。
3.2 出棺前に参列者へ感謝を伝える挨拶例文
出棺前の挨拶は、故人を見送る直前に行う大切な挨拶です。
参列者に向けて、最後まで見送ってくださることへの感謝を伝えます。
告別式終了時の挨拶と内容が重なりやすいため、出棺前では「最後のお見送り」に対するお礼を中心にするとよいでしょう。
本日はお忙しい中、最後までお見送りいただき、誠にありがとうございます。
皆様にお見送りいただき、故人も安らかな旅立ちができるものと存じます。
生前に賜りました温かいご厚情に、遺族一同、深く感謝申し上げます。
これからは残された家族で力を合わせてまいりますので、今後とも変わらぬご指導、ご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。
本日は誠にありがとうございました。
出棺前は、参列者も故人との別れを実感する場面です。
そのため、形式的になりすぎず、故人らしさが伝わる一文を加えると、心のこもった挨拶になります。
3.2.1 故人の人柄に触れる場合の例文
本日はご多用のところ、亡き父、〇〇のために最後までお見送りいただき、誠にありがとうございます。
父は人とのつながりを大切にする人で、皆様とのご縁をいつもありがたく話しておりました。
本日このように多くの皆様にお見送りいただき、父もきっと感謝していることと存じます。
生前のご厚情に心より御礼申し上げますとともに、今後とも遺族一同を温かく見守っていただけますと幸いです。
本日は誠にありがとうございました。
3.3 精進落としや会食の始まりと締めの挨拶例文
精進落としや会食では、葬儀や火葬までお付き合いいただいた親族、僧侶、近しい方へ感謝を伝えます。
始まりの挨拶では、葬儀が無事に終わったことへのお礼と、食事をすすめる言葉を述べます。
締めの挨拶では、改めて感謝を伝え、今後のお付き合いをお願いする流れが自然です。
3.3.1 精進落としや会食の始まりの挨拶例文
本日はご多用の中、亡き〇〇の葬儀に最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
皆様のおかげをもちまして、滞りなく葬儀を終えることができました。
ささやかではございますが、お食事の席を用意いたしましたので、お時間の許す限りお召し上がりください。
本日は誠にありがとうございました。
3.3.2 僧侶が同席している場合の挨拶例文
本日はご多用のところ、亡き〇〇の葬儀にお力添えを賜り、誠にありがとうございました。
ご住職をはじめ、皆様のおかげをもちまして、無事に葬儀を終えることができました。
心ばかりではございますが、食事の席を設けておりますので、どうぞごゆっくりお過ごしください。
3.3.3 精進落としや会食の締めの挨拶例文
本日は長時間にわたり、亡き〇〇のためにお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
皆様から温かいお言葉を頂戴し、遺族一同、大変励まされました。名残惜しくはございますが、このあたりでお開きとさせていただきたく存じます。
今後とも故人同様、変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。
本日は誠にありがとうございました。どうぞお気をつけてお帰りください。
会食の挨拶は、形式よりも相手への配慮が大切です。
疲れている参列者もいるため、長い挨拶は避け、感謝と案内を簡潔に伝えましょう。
精進落としの場では、故人の思い出を語り合えるよう、喪主の挨拶は短めに整えるのが安心です。
4. 通夜 告別式 挨拶 例文 マナーで迷う人が押さえるべき言葉遣いと服装や所作の基本を確認する

通夜や告別式での挨拶は、例文を覚えるだけでなく、言葉遣い、服装、立ち居振る舞いまで含めて整えることが大切です。
喪主の挨拶は、上手に話すことよりも、参列者や僧侶、親族へ感謝を丁寧に伝える場です。
形式に不安がある場合でも、基本のマナーを押さえておけば、落ち着いて故人を見送ることができます。
通夜・告別式の挨拶では、悲しみの中でも参列へのお礼を簡潔に述べ、故人への生前の厚誼に感謝する姿勢が大切です。
無理に立派な言葉を並べる必要はありません。
故人を思う気持ちと、来てくださった方への感謝が伝わる言葉を選びましょう。
4.1 忌み言葉や重ね言葉を避けた言い換え表現
葬儀の挨拶では、不幸が続くことを連想させる言葉や、死を直接的に表す言葉は避けるのが一般的なマナーです。
特に喪主の挨拶では、参列者の前で話すため、忌み言葉や重ね言葉に配慮した表現を使うと安心です。
ただし、言葉選びを気にしすぎて何も話せなくなる必要はありません。
大切なのは、相手に不快な印象を与えないよう配慮しながら、感謝の気持ちを落ち着いて伝えることです。
| 避けたい表現 | 理由 | 言い換え表現の例 |
|---|---|---|
| 重ね重ね、たびたび、ますます | 不幸が重なることを連想させるため | 深く、心より、今後とも |
| 再び、続いて、追って | 不幸が繰り返される印象を与えるため | 改めて、後ほど |
| 死ぬ、死亡する | 直接的な表現になりやすいため | 逝去する、永眠する、旅立つ |
| 生きていたころ | 表現が直接的に聞こえる場合があるため | 生前、在りし日 |
| 迷う、浮かばれない | 故人の成仏に関わる表現として避けられることがあるため | 安らかに眠る、見守ってくれる |
挨拶では、「本日はご多用のところご会葬いただき、誠にありがとうございます」、「生前はひとかたならぬご厚情を賜りました」などの表現がよく使われます。
形式的に感じる場合でも、葬儀の場では丁寧で落ち着いた言葉遣いとして受け止められます。
不安な場合は、難しい言葉を増やすよりも、短く丁寧な表現に整えることを意識しましょう。
長く話そうとすると忌み言葉が入りやすくなるため、挨拶は簡潔にまとめるのが安心です。
4.1.1 宗教や地域の慣習によって表現を確認する
葬儀の言葉遣いは、仏式、神式、キリスト教式などの宗教や、地域の慣習によってふさわしい表現が異なることがあります。
たとえば、「冥福」、「成仏」といった言葉は仏教的な表現のため、すべての葬儀で同じように使えるとは限りません。
判断に迷う場合は、葬儀社の担当者や菩提寺、司式者に確認しておくと安心です。
特に会社関係者や親族以外の参列者が多い葬儀では、宗教色の強い表現を避け、「安らかに眠る」、「心より感謝申し上げます」など、幅広く受け入れられやすい言葉を選ぶとよいでしょう。
4.2 喪主としてふさわしい服装と身だしなみ
喪主は葬儀全体の中心となる立場です。
そのため、挨拶の内容だけでなく、服装や身だしなみも参列者に対する礼儀として整える必要があります。
基本は、通夜も告別式も喪服を着用し、派手な装飾や目立つ色を避けることです。
男性はブラックスーツに白いワイシャツ、黒いネクタイ、黒い靴下、黒い革靴を合わせるのが一般的です。
女性は黒のワンピースやアンサンブル、スーツなどを選び、肌の露出を控えます。
アクセサリーを身に着ける場合は、結婚指輪や一連の真珠のネックレスなど、控えめなものにとどめます。
| 項目 | 基本マナー | 注意点 |
|---|---|---|
| 服装 | 黒を基調とした喪服を着用する | 光沢の強い素材や華やかなデザインは避ける |
| 靴 | 黒でシンプルなものを選ぶ | エナメル素材、金具が目立つもの、サンダルは避ける |
| 髪型 | 清潔感のある落ち着いた髪型に整える | 明るすぎる髪色や派手な髪飾りは控える |
| 化粧 | 控えめで自然な印象にする | 濃い口紅やラメの入った化粧品は避ける |
| 持ち物 | 黒や紺など落ち着いた色のバッグを選ぶ | 大きなブランドロゴや派手な装飾は控える |
喪主の身だしなみは、故人と参列者に対する敬意を表すものです。
高価なものを身に着ける必要はありませんが、清潔感と控えめな印象を大切にしましょう。
4.2.1 急な葬儀で準備が間に合わない場合の考え方
通夜は急に行われることも多く、正式な喪服をすぐに用意できない場合もあります。
その場合でも、黒や濃紺、濃いグレーなどの落ち着いた服装を選び、派手な柄や明るい色を避けることが大切です。
喪主の場合は、可能な限り通夜までに喪服を整えるのが望ましいものの、準備が難しいときは葬儀社に相談すると、貸衣装を手配できることがあります。
無理に自己判断せず、早めに確認しておくと安心です。
4.3 挨拶時のお辞儀や目線や話す時間の目安
喪主の挨拶では、言葉の内容だけでなく、話す姿勢やお辞儀、目線も大切です。
緊張して声が震えたり、言葉に詰まったりしても失礼にはあたりません。
落ち着いて一礼し、ゆっくりと話すことで、参列者に誠意が伝わります。
挨拶の前後には、参列者に向かって丁寧にお辞儀をします。
話している間は、原稿ばかりを見続けるのではなく、ところどころで参列者へ目線を向けると、感謝の気持ちが伝わりやすくなります。
| 場面 | 所作の目安 | 意識したいこと |
|---|---|---|
| 挨拶を始める前 | 参列者へ一礼する | 慌てず、姿勢を整えてから話し始める |
| 話している最中 | 原稿と参列者を交互に見る | 早口にならず、聞き取りやすい声を意識する |
| 感謝を述べるとき | 少し深めに頭を下げる | 形式だけでなく、気持ちを込めて伝える |
| 挨拶を終えるとき | 最後にもう一度一礼する | 言葉を言い終えてから、落ち着いて礼をする |
話す時間は、通夜や告別式の挨拶であれば1分から3分程度を目安にするとよいでしょう。
長すぎる挨拶は、参列者の負担になることがあります。
故人の思い出をすべて話そうとせず、参列への感謝、生前の厚誼へのお礼、今後のお願いを中心にまとめると自然です。
挨拶は上手に話すことよりも、短くても心を込めて伝えることが大切です。
涙で言葉に詰まった場合は、少し間を置いてから続けても問題ありません。
どうしても話せないときは、親族や葬儀社の担当者に代読をお願いすることもできます。
4.3.1 原稿を読むときの自然な見せ方
通夜や告別式の挨拶では、原稿を見ながら話しても失礼にはあたりません。
むしろ、大切な場面で言葉を忘れないよう準備しておくことは、参列者への礼儀ともいえます。
原稿は白い紙でも構いませんが、手元で大きく揺れないように持ち、文字は読みやすい大きさにしておきましょう。
文面を丸暗記する必要はありません。
要点を確認しながら、落ち着いた声で読み上げることを意識してください。
また、スマートフォンで原稿を読むことは、場の雰囲気によっては違和感を持たれる場合があります。
できれば紙に印刷するか、便箋などに清書しておくと安心です。
5. よくある質問(Q&A)
喪主として、通夜・告別式での挨拶はどのタイミングで行うのが一般的ですか?
主に儀式の区切りや出棺前に行います。
通夜では読経が終わり僧侶が退場した後や通夜振る舞いの前、告別式では出棺の直前に、参列いただいた皆様へ感謝の気持ちをお伝えするのが一般的なマナーです。
通夜・告別式での挨拶を考える際、使ってはいけない言葉(忌み言葉)はありますか?
はい。「たびたび」、「重ね重ね」といった不幸の繰り返しを連想させる重ね言葉や、「続く」、「迷う」などの不吉な表現は避けるのがマナーです。
これらに注意し、故人への思いと参列者への感謝を簡潔に伝えましょう。
喪主を務めるのが初めてで不安です。通夜・告別式での挨拶は暗記しなければいけませんか?
決して暗記する必要はありません。
挨拶の内容を紙に書き出し、それを見ながら読んでもマナー違反にはなりません。
大切なのは流暢に話すことよりも、参列してくださった皆様へ感謝の気持ちを心を込めてお伝えすることです。
6. まとめ

通夜や告別式の挨拶で最も大切なのは、上手に話すことではなく、参列への感謝と故人が生前お世話になったことへのお礼を丁寧に伝えることです。
原稿を用意して読んでも失礼にはあたりませんので、忌み言葉を避け、短く落ち着いて述べましょう。
服装やお辞儀、目線などの基本マナーを整えておくことで、喪主として安心して大切な場に臨めます。
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