病院で「危篤」と言われたら。家族がすぐ準備・確認すべきことリスト

ご家族が危篤だと病院から連絡を受け、動揺し、何から手をつければよいか分からないお気持ちでいらっしゃることでしょう。
そんな緊急事態に直面したご家族のために、今すぐやるべきことを「緊急確認」、「病院での確認」、「万が一の準備」の3つのチェックリストにまとめました。
このリストを確認すれば、冷静さを取り戻し、後悔のないように行動するための具体的な手順が分かります。
1. 【緊急確認リスト】危篤宣告直後に家族がやるべきこと

ご家族が危篤であると病院から突然の連絡を受け、ひどく動揺されていることと思います。
何から手をつけていいか分からず、冷静な判断が難しい状況かもしれません。 まずは大きく深呼吸をして、気持ちを落ち着かせましょう。 ここでは、危篤宣告の直後にご家族が確認し、すぐに行動すべきことをリストにまとめました。
一つひとつ、確認していきましょう。
1.1 親族・関係者への連絡
ご本人の大切な方々に今の状況を伝え、可能であれば最期の時間を共に過ごせるようにするため、速やかに連絡を取りましょう。
気持ちが動転している中ですが、まずは3親等までの近しい親族に連絡するのが一般的です。 もちろん、ご本人が特に親しくされていたご友人など、関係性を考慮して連絡する方を決めましょう。
緊急の連絡ですので、深夜・早朝でも電話で行うのが基本です。 連絡する相手と伝えるべき内容は、下記を参考に整理してみてください。
| 連絡相手の目安 | 伝えるべき内容 |
|---|---|
| 配偶者子・孫・ひ孫両親・祖父母兄弟姉妹おじ・おば、おい・めい特に親しい友人や知人 | 危篤になった方の氏名ご自身の氏名と続柄医師から伝えられた容体入院している病院名・住所・電話番号病棟と病室ご自身の連絡先 |
遠方の方に連絡する場合は、病院までの交通手段や時間も考慮し、駆けつけられるかどうかを確認しましょう。 また、ご自身の勤務先への連絡も忘れずに行い、必要であれば休暇の取得を伝えてください。
1.2 延命治療の意思確認
医師から、今後の治療方針として延命治療を希望するかどうか、ご家族の意向を尋ねられることがあります。
これは、ご本人の意思を最大限に尊重するための大切な確認です。もしもの時に後悔のない決断をするためにも、ご本人の意思やご家族の考えを事前に確認しておくことが非常に重要です。
まずは、ご本人が延命治療に関する意思を示した書面を残していないか確認しましょう。
- リビング・ウィル(事前指示書)
- エンディングノート
- 自筆の手紙やメモ
こうした書面が見つからない場合は、ご本人が生前に延命治療についてどのように話していたか、ご家族で記憶をたどってみてください。
もしご本人の明確な意思が分からない場合は、家族としてどうしてあげたいのか、回復の見込みなども含めて医師の説明をよく聞いた上で、親族間で話し合って決断する必要があります。
1.3 病院への駆けつけと付き添い
連絡や確認を済ませたら、病院へ駆けつけます。
付き添うご家族自身の心と体の健康も大切にしてください。一人で抱え込まず、ご家族で協力し、交代で休息を取りながら付き添うことが重要です。
状況によっては泊まり込みになる可能性もあるため、以下のリストを参考に、必要なものを準備しておくと少し落ち着いて行動できます。
| 必需品 | あると便利なもの |
|---|---|
| 携帯電話・スマートフォン充電器・モバイルバッテリー財布(現金、クレジットカード)健康保険証・診察券お薬手帳(ご自身のもの) | 着替え、下着タオル、ハンカチ洗面用具、歯ブラシセット体温調節しやすい羽織るもの筆記用具とメモ帳軽食や飲み物 |
病院によっては、面会時間や一度に病室に入れる人数に制限がある場合があります。 付き添いのルールについては、次の章で詳しく確認しますが、まずは病院の指示に従い、静かに寄り添ってあげましょう。
2. 【病院での確認リスト】医師や病院とのやりとりで重要なこと

ご家族が危篤という大変な状況の中、冷静に対応するのは難しいことだと思います。
しかし、限られた時間の中で、後悔のないように大切な方と向き合うためには、医師や病院とのやりとりが非常に重要になります。ここでは、医師や病院に確認しておくべきことをリストアップしました。
一つひとつ、落ち着いて確認していきましょう。
2.1 病状と今後の見通しの確認
まず、最も大切なのは、ご本人の現在の状態と今後の見通しを正確に把握することです。
医師からの説明は、動揺していると頭に入りにくいかもしれません。可能であれば複数の家族で一緒に話を聞き、メモを取ることをお勧めします。
専門用語が多くて分かりにくい場合は、遠慮せずに質問し、分かりやすい言葉で説明してもらいましょう。
特に、今後の見通しについて、回復の可能性も含めて具体的に質問しましょう。
医師も断定的なことは言えない場合が多いですが、考えられる変化や、その際に家族として何ができるのかを知っておくことで、心の準備ができます。
| 確認項目 | 質問の例 |
|---|---|
| 現在の病状 | 「今の状態を、分かりやすく教えていただけますか?」 |
| 今後の見通し | 「これから、どのような状態の変化が考えられますか?回復の可能性はありますか?」 |
| 意識の状態 | 「意識はありますか?私たちの声は聞こえているのでしょうか?」 |
| 家族ができること | 「私たちが本人にしてあげられることはありますか?声をかけたり、体に触れたりしても大丈夫ですか?」 |
2.2 面会や付き添いのルール確認
大切な方のそばに、少しでも長く寄り添っていたいと思うのは当然のことです。
しかし、病院には面会時間や人数の制限など、独自のルールがあります。特に危篤という状況であっても、他の患者さんへの配慮などから、特別なルールが設けられている場合があります。
危篤状態であっても、病院のルールを必ず確認し、遵守することが大切です。
付き添いが可能な場合、家族間でどのように交代するかなども話し合っておくと、スムーズに対応できます。 近年では、感染症対策のためにルールが厳しくなっていることも多いため、事前にしっかりと確認しておきましょう。
| 確認事項 | 確認のポイント |
|---|---|
| 面会時間 | 時間外の面会は可能か、夜間の出入りはどうすればよいか。 |
| 面会できる人数 | 一度に入れる人数に制限はあるか。 |
| 付き添いの可否 | 泊まり込みでの付き添いは可能か、その場合の設備(簡易ベッド、寝具など)はあるか。 |
| 連絡方法 | 夜間など、容態が変化した際の連絡はどうなるのか。 |
| その他の注意事項 | 飲食の持ち込みや、携帯電話の使用などに関するルール。 |
2.3 入院・治療費用の支払い準備
大変心苦しいことですが、お金の準備も避けては通れない大切なことです。
危篤の状態が続くと、入院費や治療費が高額になる可能性があります。いざという時に慌てないためにも、支払いに関する情報を事前に確認しておきましょう。
費用の概算や支払い方法、期限などを病院の窓口や医療相談室で確認しておくことをお勧めします。
また、「高額療養費制度」を利用することで、自己負担額を抑えることができます。「限度額適用認定証」を事前に申請しておくと、窓口での支払いが自己負担限度額までとなりますので、こちらも合わせて確認しましょう。
お金の心配事を少しでも減らすため、早めに確認・準備を進めましょう。 困った場合は、病院のソーシャルワーカーに相談することもできます。
| 確認項目 | 確認先・対応 |
|---|---|
| 入院・治療費の概算 | 病院の会計窓口や医事課に確認します。 |
| 支払い方法と期限 | 現金のみか、クレジットカードが使えるかなどを確認します。 |
| 高額療養費制度の利用 | 加入している健康保険組合や市役所の窓口、病院の医療相談室に相談します。 |
| 相談窓口 | 費用面で不安なことがあれば、病院の医療相談室やソーシャルワーカーに相談しましょう。 |
3. 【万が一の準備リスト】もしもの時に備えて家族ができること

大切な方が危篤と告げられた時、ご家族の心労は計り知れません。
しかし、そのような中でも、もしもの時に備えておくことで、残されたご家族の負担を大きく減らすことができます。ここでは、心に少しでも余裕があるうちに準備しておきたいことをリストアップしました。
3.1 葬儀社の情報収集と事前相談
もしもの時が訪れた後、深い悲しみと混乱の中で葬儀社を決め、葬儀の準備を進めるのは非常に大きな負担となります。
事前に情報を集め、いくつかの葬儀社を比較検討しておくことで、いざという時に落ち着いて対応でき、後悔のないお見送りができるでしょう。
3.1.1 情報収集のポイント
葬儀社を選ぶ際には、費用だけでなく、その対応や提供されるサービス内容を総合的に判断することが大切です。
以下の点を参考に、複数の葬儀社から資料請求や見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。
| 確認項目 | チェックする内容 |
|---|---|
| 葬儀形式 | 家族葬、一般葬など、希望する形式に対応しているか。 |
| 費用・見積もり | 料金体系が明確で、追加費用が発生する可能性についても丁寧に説明してくれるか。 |
| スタッフの対応 | 親身になって相談に乗ってくれるか、説明は分かりやすいか。 |
| 場所・施設 | 自宅からの距離や、安置施設、式場の設備は整っているか。 |
最近では、インターネットで手軽に情報を集めることも可能です。多くの葬儀社がウェブサイトでプランや費用を公開していますので、参考にすると良いでしょう。
3.1.2 事前相談のすすめ
気になる葬儀社が見つかったら、「事前相談」をしてみましょう。
事前相談では、具体的な希望を伝え、より詳細な見積もりを出してもらうことができます。また、スタッフと直接話すことで、その葬儀社の雰囲気や信頼性を肌で感じることができます。
もしもの時に慌てないためにも、信頼できる葬儀社を見つけておくことは、ご家族にとって大きな心の支えとなります。
3.2 遺言書やエンディングノートの有無の確認
ご本人の意思を尊重し、残されたご家族が相続などで困らないようにするためにも、遺言書やエンディングノートの有無を確認しておくことは非常に重要です。
3.2.1 遺言書の有無と探し方
遺言書は、財産の分け方などについて記された法的な効力を持つ書類です。
故人の最期の意思を尊重し、相続トラブルを防ぐために非常に重要なものとなります。 ご本人に直接尋ねられる状況であれば確認し、難しい場合は、ご本人が保管していそうな場所(書斎の机、金庫、仏壇など)を探してみましょう。
また、「公正証書遺言」であれば、全国の公証役場で保管されている可能性があるため、問い合わせてみることもできます。
3.2.2 エンディングノートの役割
エンディングノートは遺言書と違い法的な効力はありませんが、ご自身の情報やご家族へのメッセージなどを自由に書き記すものです。
そこには、ご自身の人生の振り返り、大切な人への感謝の気持ち、葬儀やお墓の希望、医療や介護の要望、大切な連絡先リスト、資産や契約に関する情報などが書かれていることがあります。
もし見つかれば、ご本人の想いを知る手がかりとなり、残されたご家族が様々な手続きを進める上で大きな助けとなるでしょう。
3.3 故人の交友関係の把握
もしもの時、誰に訃報を連絡すべきかを把握しておくことは、連絡漏れを防ぎ、故人が大切にしていた方々へきちんと最後のお知らせをするために不可欠です。
3.3.1 連絡先リストの作成
ご本人のスマートフォンや手帳、年賀状などを参考に、連絡すべき方のリストを作成しておくと、いざという時に慌てずに行動できます。
連絡先が分からない場合でも、親しいご友人などに尋ねることで、交友関係を把握できることがあります。
リストを作成する際は、以下の項目をまとめておくとスムーズです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 氏名 | 連絡する相手の名前を正確に記載します。 |
| 関係性 | 親族、大学時代の友人、会社の同僚など、故人との関係性を記します。 |
| 連絡先 | 電話番号や住所、メールアドレスなどを記載します。 |
| 備考 | 連絡する際の注意点などがあればメモしておきます。 |
このリストは、訃報の連絡だけでなく、葬儀の案内状を送る際にも役立ちます。 故人と縁のあった方々へ失礼のないよう、早めに準備を進めておくことをお勧めします。
4. 家族が忘れてはならない心の準備とケア

大切なご家族が危篤という知らせは、計り知れないほどの衝撃と悲しみをもたらします。
やるべきことに追われる中で、ご自身の心のケアを後回しにしてしまいがちです。しかし、ご自身が心身ともに健康であってこそ、大切な方を最後まで支え、そしてその後の時間を乗り越えていくことができます。
ここでは、ご家族自身の心をケアするための大切なポイントをお伝えします。
4.1 家族間での気持ちの共有
このような困難な状況では、ご家族それぞれが不安や悲しみ、時には無力感といった様々な感情を抱えています。
つらい気持ちや不安を正直に話し合うことが、心の大きな支えとなります。
一人で抱え込まず、お互いの気持ちを分かち合う時間を作りましょう。その際は、相手の気持ちを否定せず、ただ耳を傾けることが大切です。
感情を共有することで、家族としての絆が深まり、一体感を持ってこの困難な時期を乗り越える力になります。
4.2 ご自身の心と体のケアも大切に
付き添いは、精神的にも肉体的にも大きな負担がかかります。
眠れない、食欲がないといった不調は、心が発しているSOSのサインかもしれません。 ご自身が倒れてしまっては、大切な方を支えることも難しくなってしまいます。 短時間でも交代で休息をとる、きちんと食事を摂る、少し病院を離れて外の空気を吸うなど、意識的に自分をいたわる時間を作ってください。
無理をせず、自分自身の体調管理を怠らないことが、結果的に大切なご家族のためにもなります。
4.3 専門家への相談も視野に
深い悲しみや強いストレスで、どうしようもなくつらくなった時、専門家の力を借りることは決して特別なことではありません。
むしろ、ご自身の心を守るための非常に有効な手段です。 院内の相談室や公的な窓口など、様々な選択肢があります。
| 相談先の種類 | 相談できる内容 | 特徴 |
|---|---|---|
| 医療ソーシャルワーカー | 医療費の不安、今後の療養生活、心理的なサポートなど | 病院内に常駐していることが多く、気軽に相談しやすい専門職です。 |
| 臨床心理士・公認心理師 | 深い悲しみ、不安、ストレスに対するカウンセリング | 心の専門家として、じっくりと話を聞き、専門的な視点からサポートを提供します。 |
| 自治体の相談窓口 | こころの健康相談、利用できる公的サービスの情報提供 | 地域の保健センターなどで、無料で相談できる窓口が設けられています。 |
一人で抱えきれないほどのつらさを感じたら、専門家の力を借りることも大切な選択肢として心に留めておいてください。
あなたの心に寄り添い、支えとなってくれる存在が必ずいます。
5. まとめ

大切な方が危篤と告げられ、ご家族は計り知れない不安の中にいらっしゃることでしょう。
動揺するのは当然ですが、このような時だからこそ、やるべきことをリストで確認し、一つひとつ冷静に対応することが重要です。ご本人の尊厳を守り、ご家族が後悔のない時間を過ごすためにも、この記事でご紹介した準備がきっと心の支えになるはずです。
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